
皆さんは何のためにお化粧をしますか?おそらく、すっぴんよりもより美しく魅力的に見られるためにお化粧をすると思います。しかし、その化粧をすることによって肌を痛めて、何もしない時より美しく見えなくなってしまっては元も子もありません。
敏感肌になったきっかけ
私は20代前半の頃から化粧品が大好きで、若く十分に美しい肌であったにもかかわらず、雑誌で紹介されている話題の化粧品を買いまくりあれやこれやと使っていました。当然デパコスは高価だったので、海外旅行に行く友達にお願いして免税店で化粧品を買ってきてもらい、20代前半でありながら何が添加されているのかも分からないエイジングケア用の美容液などを沢山使っていました。そして5~6年ほど経った20代後半になった頃、どの化粧品を使っても肌がかぶれたり炎症を起こすようになってしまい、水で洗顔してもピリピリして、どの基礎化粧品も全く使えない肌になってしまったのです。
敏感肌になってからの生活
もちろん仕事をしていましたから、基礎化粧以外のポイントメイクだけはしていました。そのメイクアップ化粧品も、ものによっては1回使っただけで唇の皮が剥けてしまう口紅や、まぶたがガサガサになってしまうアイシャドウなどトラブル続きで、色々なメイクアップ化粧品もジプシーしまくっていました。当然ファンデーションも使えず、日焼け止めを塗った後、かろうじて使えたパウダー(お粉)をパフで軽くのせるくらいしかできませんでした。基礎化粧品はどの化粧品も全く使えない状態だったので、お風呂あがりの肌が潤っている時にオロナインなどの傷薬を薄く塗ってしのいで凌いでいました。
手作り化粧品へのチャレンジ
市販の化粧品は肌に合わないと嫌というほど思い知って、手作り化粧品にもチャレンジしました。アロマなどに詳しい友人に教えてもらい、自分でも色々調べて少しずつ試しましてみましたが、やはりどれも肌に合いませんでした。今振り返ると、手作り化粧品は余分な添加物が入っていないことは良いのですが、その分腐敗しやすかったり、良かれと思って加えた精油が実は刺激が強いなどもあったと思います。
敏感肌での皮膚科通院
常に肌が敏感になっていて日常生活にも支障が出てきていたので、皮膚科にもずいぶん通いました。当然病院ではお化粧はしばらくしないように言われます。その頃は既に全く基礎化粧品が使えない状態でしたので、お医者様も困って当時やっと出回り始めたドクターズコスメなどを紹介され、色々試しましたが全滅でした。お医者様に教えて頂いたドクターズコスメで、さらに肌の状態が悪くなってしまうという最悪の状態でした。
私の敏感肌対処法
そして私はどうしたか。それはとにかく基礎化粧品を全く使わないということでした。クレンジングや洗顔料はなんとかトラブルを起こさないものを使っていましたが、洗顔後は食用にも使われるグリセリンを2~3滴手のひらでのばして、優しく顔にスタンプするように付けるだけでした。よくやりがちな肌に点置きして指でのばす方法だと、肌が擦れてまたトラブルになるからです。この生活を20年以上続けていました。
現在の肌状態
今でも化粧水は使っていません。皮膚科で処方してもらっている保湿ローションを化粧水代わりに使っています。数年前から美容液などは物によって少し使えるようになりました。最近では、友人に教えてもらった自然派化粧品のクリームも使えるようになりました。それでも、雑誌の付録などに付いているサンプルの美容液等を使うとすぐ肌トラブルを起こす状態は続いています。
こんな状態ですから、基礎化粧品を使うのが怖いというか、使わないのが当たり前の生活が20年以上続いていました。最近になって、年齢的にもエイジングケアが気になるようになり、刺激にならなそうなものを選んで少しずつ試すようにはなりました。
敏感肌ゆえのチャレンジ
そして、そのような状態が続く中できちんと化粧品や肌の構造などについて学びたいという気持ちにが高まっていき、2023年に日本化粧品検定協会の特級コスメコンシェルジュを取得しました。この日本化粧品検定は3級~1級そして特級コスメコンシェルジュの段階に分かれており、多岐にわたり化粧品や肌について学ぶことが出来ました。私は長い期間受験勉強するのが嫌だったのと、早く正しい知識を身につけたかったので、必死に勉強して1度に複数受験をし、一発でコスメコンシェルジュになることができました。受験勉強は肌や化粧品の知識だけでなく薬機法までも学ばなければならず大変でしたが、この時学んだことは私の財産になったと思っています。
日本化粧品検定 https://cosme-ken.org
さらに、その知識を深めようと2024年は東京理科大のオープンカレッジで化粧品に関する講座を約12講座受講しました。こちらは、より専門的で東京理科大だけでなく色々な大学の教授の方々の講義を受講することができ、これまでの知識をより深く掘り下げることができました。東京理科大のオープンカレッジでは、多くの受講内容の講座が開かれていますが、例年化粧品に関する講座が開かれており、今年も気になる講座はまた受講する意向です。化粧品の基礎知識はさほど変わらないとしても、年々新たな技術が開発されたり、これまでの見解と違った新しい研究結果等もあるので、常にアンテナを張っておきたいという気持ちだからです。
東京理科大オープンカレッジ
https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/web/WTopPage.do
今では、これらの学びのお陰で、新しい化粧品を見るとまずその成分表から見るようになりました。それまでは雑誌の特集、広告やSNSなどで心引きつけられる効果効能や他の人のレビュー等が気になっていましたが、大切なことは果たしてその化粧品が自分にとって良い結果をもたらすかどうかなのです。私のような超が付く敏感肌では、世の中の大半の化粧品が使用すると肌荒れを起こしてしまうので、その謳い文句などよりも何の成分が入っているかが一番気になるのです。肌に良い効果をもたらしてくれる前に、肌が今より悪い状態にならないようにするのが必須条件なのです。
私のおすすめ敏感肌対処法
ここまで読んでくださった方は、おそらく私同様肌にお悩みを抱えている方も多いと思います。そのような方は、まず化粧品の成分表が理解できるようになることをおすすめします。そして、自分にとってトラブルを引き起こす成分は何なのかを把握し、それらの成分が添加されていない化粧品を選ぶことが大切です。最初は難しい成分の名前ばかりでなかなか覚えられないと思いますが、全てを覚える必要はありません。自分にとって害になる成分だけを覚えればいいのです。これまで使った化粧品でトラブルを起こしたものがあれば、その化粧品の成分をメモしておいて、また次に違う化粧品でトラブルが出た際に重複している成分が無いか確認してみてください。それらの成分はおそらくあなたにの肌には合わない可能性が高いです。そのようにして、少しずつ自分にとってNGな成分を理解し、その成分が添加されている化粧品を避けることで、肌トラブルを起こすことが少なくなっていくと思います。
敏感肌の方へのメッセージ
このように自分の肌と向き合い・守り、育てていくことは:時間はかかると思います。しかし、肌は洋服を変えるように簡単には取り換えできません。今より悪い状態にならないように気を付けながら、少しずつ健康的でより美しい肌に近づけていくしかないのです。継続は力なりで、正しい方法で努力し続ければ、必ず結果はついてきます。私同様敏感肌で悩んでいる方々が、少しでも今より健康な肌になり、少しでも美しい肌に近づくためのお手伝いが出来ましたら、私もとても嬉しいです。

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